コラム

地上だけでなく、宇宙もゴミ問題 [2012/04/18]

 

世界中でゴミの増加と処分方法がさまざまな環境問題を巻き起こしています。
 
閉ざされた空間において、自然界が分解して自然界に戻すことができる量を超えるゴミを人類が出してしまうことが原因です。
 
 
ゴミといって思いつくのは、生ごみやプラスティック容器や空き缶などの生活ゴミかもしれません。

 

日本国内のこういう一般廃棄物の量は年間で約5,000万トン発生しているそうです。
日本の世帯数が約5,000万世帯ですから、家庭で年間1トンものゴミを出していることになります。
 
そのほかにも私たちの社会を支える産業でも、産業廃棄物と呼ばれるゴミを出しています。
 
日本の産業廃棄物の量が年間約4億トンと言われますので、世帯換算すると、年間8トンということになります。
 
 
そのほかにも最近みんなが危惧している放射性廃棄物も出ています。
 
 
人類が不要と思って出すことで生態系に影響を与えるものがゴミとするなら
日本で年間12億トンも出している温室効果ガスもゴミといえるでしょう。
 
こちらは世帯換算で年間24トンになります。
 
 
家庭1世帯で1年間に、1トンの生活ごみと、8トンの産業廃棄物と、24トンのCO2を出していることになるのです。
 
 
大変な量(重さ)ですが、まるで目の前から消えたかのように見えなくなるために、どれだけ大変なゴミを作り出しているのか実感できていないのではないでしょうか?
 
 
 
今までの話は地球上のゴミの話ですが、最近宇宙のゴミの話も話題になっています。
 
「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」と呼ばれる、衛星やロケットの破片がゴミと化し、焼却や埋め立てのできない宇宙空間に漂っています。
 
 
宇宙空間と言えば無限大の空間のように思えるかもしれませんが、これら「宇宙ゴミ」が漂っているのは、
「周回軌道」と呼ばれる地上600㎞から800㎞までの空間です。
 
この空間の中に今まで人類が宇宙開発のために打ち上げた衛星やロケット、
宇宙作業で不要と化した部品などが、直径10cm以上のもので約2万個、
小さなものまで含めると、数十万個も漂っているのです。
 
 
「漂っている」というのは語弊があります。
 
正確には周回軌道上ですから地球の周りを時速2万キロメートルもの速度で「飛んでいる」というべきでしょうか。
 
恐ろしい速度ですので、小さくても衝突のエネルギーは莫大で、わずか10㎝のゴミでも衛星を破壊させるほどといいます。
 
宇宙飛行士の命を脅かす存在になっているのです。
 
 
老朽化した衛星同士が衝突してさらに多数のゴミが生まれてしまったり、
ある国が衛星の破壊実験などを行ったために、ますますこの周回軌道の「宇宙ゴミ」問題は深刻化しているそうです。
 
 
現在世界各国で宇宙ゴミを出さないようにする方策や、すでに飛んでいるゴミの回収について研究や議論が行われているようですが、おそらく
莫大な費用がかかることになるでしょう。
 
 
なかなか目で見たり、肌で感じることは難しいかもしれませんが、宇宙も地球上もゴミであふれてしまい、
そのゴミが人類の存亡を脅かしていることを知っておいてください。
カテゴリ: 今週のニュース

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